会社の経営者の方は元より、個人としても人生の中で何度かは行政書士に依頼をする機会があるのではないでしょうか?
しかし、いざ行政書士を選ぶとなると、すでに信頼できる行政書士と知り合いでもない限り、とても選択が難しく悩んでしまうものです。
行政書士は全国に約5万人いて、皆さんの住む街と同じ街の行政書士だけでも数十人はいるのではないでしょうか?
ここでは、行政書士業を営む行政書士事務所として、皆さんが行政書士を選択する際の指針を提示いたします。
行政書士を選ぶ時のポイント
専門分野を持っているか
行政書士が専門分野を持っていることはとても重要なことです。
行政書士が手掛けることができる手続きは約1万種類あるともいわれていますが、一人の行政書士が多くの種類の手続きを手掛けることは実際不可能です。
そのような行政書士は依頼を受けてから手引きや書籍などで調べて書類を作成しますが、当然時間もかかりますし、業務に精通していないことから重大な問題が発生する可能性もあります。
行政書士を選ぶ際には、専門分野を持った行政書士に依頼するのがよいと言えます。
価格が適正か
行政書士に支払う報酬は行政書士が自由に設定することができるため、行政書士のホームページの料金表を見ると上から下までかなりの差があることにお気づきでしょう。
少しでも価格が安い行政書士を選んでしまいがちですが、これはあまり良い選択ではありません。
価格が極端に安いということは、それでは行政書士事務所の経営自体が成り立たず、したがって何らかの理由が隠されている場合が多いからです。(他の業務の依頼とセットになっている、業務経験・知識がなくきちんと手続きを完結させることができない等)
では価格が高い行政書士がよいかというと、これも避けたほうがよいです。価格が高いからといってそれに見合ったサービスを受けられない可能性が高く、ぼったくられる可能性があるからです。
従いまして、相場を基準とした適正な価格を提示する行政書士に依頼するのがよいと言えます。
金儲け主義の運送業行政書士はとても多いのが現実です。注意しましょう。
相性が合うかどうか
行政書士はさまざまな経歴やバックグラウンドを持っており、人間性もまたさまざまです。
例えば運送業の新規許可申請などは、最初の相談から手続き完了まで半年~1年もの長い期間を要し、それゆえ行政書士とのやり取りも頻繁に発生します。
たとえ行政書士が仕事がよくできる人物だったとしても、相性が悪いのではストレスが溜まって仕方がないでしょう。
従いまして、本当に信頼できる行政書士かどうかしっかりと判断した上で、自分と相性の良い行政書士に依頼するのがよいと言えます。