役員法令試験の出題範囲についてご案内いたします。
役員法令試験は13の法令から出題され、当日配布される条文集(法令集)を頼りに問題を解いていきます。
出題範囲は多岐にわたり全てを覚えることは不可能ですので、的を絞って効率よく学習していくことが必要です。
以下、役員法令試験の出題範囲である13の法令を概観していきます。また、役員法令試験の勉強方法を紹介いたします。
運送業役員法令試験の出題範囲 一般貨物
役員法令試験は以下の13の法令の中から出題されます。
- 貨物自動車運送事業法
- 貨物自動車運送事業法施行規則
- 貨物自動車運送事業輸送安全規則
- 貨物自動車運送事業報告規則
- 自動車事故報告規則
- 道路運送法
- 道路運送車両法
- 道路交通法
- 労働基準法
- 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準
- 労働安全衛生法
- 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律
- 下請代金支払遅延等防止法
当日に条文集(法令集)が配布されますので、それを頼りに問題を解いていきます。
引っ掛け問題がたくさん出題されますので、それに引っ掛からないためにも条文集を素早く調べるスキルが必須となります。
各法令の「目的」
各法令の第1条にはその法令の「目的」が記載されており、そこを読めばその法令がどのような内容について定められているかがわかります。
「目的」は必ず出題される項目でもあるので、ざっと目を通しておくとよいでしょう。
【貨物自動車運送事業法】(目的)
第一条 この法律は、貨物自動車運送事業の運営を適正かつ合理的なものとするとともに、貨物自動車運送に関するこの法律及びこの法律に基づく措置の遵守等を図るための民間団体等による自主的な活動を促進することにより、輸送の安全を確保するとともに、貨物自動車運送事業の健全な発達を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする。
【道路運送法】(目的)
第一条 この法律は、貨物自動車運送事業法(平成元年法律第八十三号)と相まって、道路運送事業の運営を適正かつ合理的なものとし、並びに道路運送の分野における利用者の需要の多様化及び高度化に的確に対応したサービスの円滑かつ確実な提供を促進することにより、輸送の安全を確保し、道路運送の利用者の利益の保護及びその利便の増進を図るとともに、道路運送の総合的な発達を図り、もつて公共の福祉を増進することを目的とする。
【道路運送車両法】(目的)
第一条 この法律は、道路運送車両に関し、所有権についての公証等を行い、並びに安全性の確保及び公害の防止その他の環境の保全並びに整備についての技術の向上を図り、併せて自動車の整備事業の健全な発達に資することにより、公共の福祉を増進することを目的とする。
【道路交通法】(目的)
第一条 この法律は、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とする。
【自動車運転者の労働時間等の改善のための基準】(目的)
第一条 この基準は、自動車運転者(労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号。以下「法」という。)第九条に規定する労働者(同居の親族のみを使用する事業又は事務所に使用される者及び家事使用人を除く。)であって、四輪以上の自動車の運転の業務(厚生労働省労働基準局長が定めるものを除く。)に主として従事する者をいう。以下同じ。)の労働時間等の改善のための基準を定めることにより、自動車運転者の労働時間等の労働条件の向上を図ることを目的とする。
【労働安全衛生法】(目的)
第一条 この法律は、労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)と相まって、労働災害の防止のための危害防止基準の確立、責任体制の明確化及び自主的活動の促進の措置を講ずる等その防止に関する総合的計画的な対策を推進することにより職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを目的とする。
【私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律】(目的)
第一条 この法律は、私的独占、不当な取引制限及び不公正な取引方法を禁止し、事業支配力の過度の集中を防止して、結合、協定等の方法による生産、販売、価格、技術等の不当な制限その他一切の事業活動の不当な拘束を排除することにより、公正且つ自由な競争を促進し、事業者の創意を発揮させ、事業活動を盛んにし、雇傭及び国民実所得の水準を高め、以て、一般消費者の利益を確保するとともに、国民経済の民主的で健全な発達を促進することを目的とする。
【下請代金支払遅延等防止法】(目的)
第一条 この法律は、下請代金の支払遅延等を防止することによって、親事業者の下請事業者に対する取引を公正ならしめるとともに、下請事業者の利益を保護し、もつて国民経済の健全な発達に寄与することを目的とする。
運送業役員法令試験の勉強方法
役員法令試験の最も効果的な勉強方法は、自身が受験する運輸局の過去問題を繰り返し解くことです。
まずテキストで学習して必要な知識をインプットし、その後過去問題を最低3回は繰り返し解きましょう。
100点を取れなければ、間違えた箇所をテキスト・条文集で確認し、5回でも6回でも100点が取れるまで繰り返し解きましょう。
過去問題を解く際には、条文集を有効に活用するようにしましょう。
役員法令試験は〇×式が25問、語群選択方式が5問出題されます。
過去問題(〇×式)にもチャレンジしてみましょう!
役員法令試験の合格率はどれくらい?
試験会場・日程とともに確認しておきましょう。
役員法令試験セミナー(講座・講習会)を開催しています。
行政書士事務所ニュープランでは、運送業の役員法令試験の一発合格を目指して、役員法令試験対策セミナーを開催しています。
試験が苦手な方でもわかりやすいように工夫して解説していきます。
詳しくは下記ページをご覧ください。
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当セミナーを受講された方は、実績として高確率で合格を果たされています。2回不合格だった方でも当セミナーを受講後合格された方が何人もいますので、試験に落ちた方もあきらめないでください。
追記
今回ある事情があり、行政書士である当方自身で、役員法令試験の過去8回分の過去問題を本番形式で解いてみました。結果は過去8回分すべて全問正解という結果となりました。これは運送業を扱う行政書士として当たり前のことですので、別に自慢するために書くわけではありません。このことをもって何を申し上げたいかと言いますと、当セミナー・テキストのメソッドは再現性のある効果的な手法であるという事実です。近年の難化傾向にある役員法令試験にも十分に対応できるものだと言えます。皆様のセミナーのご受講を心よりお待ちしております。